
昨今の異常気象により、台風などで車が被害を受けてしまったという方は多いのではないでしょうか。しかし、「どのように対処すれば良いかわからない…」と、お困りの方もいらっしゃることでしょう。
そこで、この記事では、台風の被害を受けた車の対応方法や浸水や飛来物による損傷など、車に与える様々な被害の状態、保険対象外になってしまうケースについても詳しく解説いたします。
被害を受けた車を「修理に出す」か「廃車にする」かと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
台風被害にあった車の状態とは
台風は、その強大な風雨によって車に甚大な被害をもたらすことがあり、その被害は多岐にわたります。
ここでは、台風によって車がどのような状態になり得るのか、具体的な被害状況について詳しくご紹介します。ご自身でも気づかない被害を受けている可能性があるので、台風後は以下をチェックしてから乗車すると良いでしょう。
浸水・水没によるエンジントラブル
台風による洪水や冠水は、車にとって最も深刻な被害の一つです。特に、エンジンルームに水が浸入すると、走行不能になるだけでなく、重大な故障につながる可能性があります。
浸水した車は、絶対にエンジンをかけないでください。エンジンをかけてしまうと、ウォーターハンマー現象などの二次被害を招き、修理費用がさらに高額になる可能性があります。レッカー移動などで安全な場所へ運び、専門業者に診断を依頼することが重要です。
※浸水・水没した車に関して詳しく知りたい方は「どこまで車が水没したら水没車?【冠水道路に注意】」をご覧ください。
飛来物による車体損傷やガラス破損

台風の強風により、様々なものが飛ばされ、それが車に衝突することで物理的な損傷を引き起こすことがあります。思わぬものが飛来物となり、車のボディやガラスを破損させることがあるため注意が必要です。
最も多い被害の一つがフロントガラスやサイドガラスの破損です。
飛来物が高速で衝突すると、ガラスにひびが入ったり、完全に割れてしまったりすることがあります。ガラスが割れると、車内に雨風が吹き込み、内装のさらなる水濡れ被害につながることもあります。
また、車のボディにも大きなダメージを与えることがあります。ボンネット、ルーフ、ドア、トランク、バンパーなどにへこみや深い傷が生じることがあります。
塗装が剥がれてしまうと、そこからサビが発生する原因にもなりますし、サイドミラーやアンテナが折れてしまうことも珍しくありません。
これらの損傷は見た目の問題だけでなく、走行性能や安全性能に影響を及ぼす可能性もあります。
例えば、へこみが大きすぎるとドアの開閉に支障が出たり、視界を妨げたりすることもあります。
電装系・シート・内装の水濡れダメージ
電装系
浸水被害は、エンジンだけでなく、車の電装系や内装にも深刻な影響を及ぼします。現代の車は多くの電子制御部品で構成されており、水に濡れると故障のリスクが高まります。
電装系の故障としては、カーナビゲーションシステム、オーディオ、パワーウィンドウ、エアコン、各種センサー、ECU(エンジンコントロールユニット)などが挙げられます。
水が浸入することで配線がショートしたり腐食したりして、正常に作動しなくなることがあります。一度ショートしてしまうと、修理が困難な場合や、部品交換に高額な費用がかかることもあります。
内装
内装においては、シート、フロアマット、天井材などが水に濡れることで、カビや異臭の発生が避けられません。
中でも、シートの内部やフロアマットの下は乾燥しにくく、カビが繁殖しやすい環境となります。カビは見た目が悪いだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあり、衛生面での問題も深刻です。
また、金属部品が水に濡れたまま放置されるとサビが発生し、部品の劣化や機能不全につながります。シートレールやシートベルトの金具、車内の金属パーツなどが、その対象となります。
これらの被害は、車の価値を著しく低下させるだけでなく、安全面にも影響を及ぼすことがあります。
保険対象外になってしまうケース
自然災害
台風による車の被害は、自動車保険の車両保険で補償されることが一般的ですが、残念ながらすべてのケースで補償されるわけではありません。特定の状況下では、保険の対象外となってしまうことがあります。
最も注意が必要なのは、地震・津波・噴火による損害です。これらの自然災害による車の損害は、多くの車両保険の基本補償では対象外とされています。
これは、これらの災害が大規模な被害をもたらし、保険会社の支払い能力を超える可能性があるためです。
ただし、特約として「地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約」などを付帯していれば、一定額の補償を受けられる場合がありますので、ご自身の保険契約内容を必ずご確認ください。
契約者や被保険者の「故意」または「重大な過失」
契約者や被保険者の「故意」または「重大な過失」による損害も補償の対象外となります。例えば、台風が接近していると知りながら、あえて危険な場所に車を駐車し続けたり、浸水している道路に無理に進入して車が故障したりした場合などが、これに該当する可能性があります。
その他、以下のようなケースでは保険が適用されない可能性があります。
- 無免許運転や飲酒運転など、法令に違反する運転中に生じた損害。
- 保険会社への通知を怠った場合や、事故発生から時間が経過しすぎた場合。
- 免責金額(自己負担額)が設定されている場合、その金額までは自己負担となります。
ご自身の加入している自動車保険の約款や契約内容を事前に確認し、どのような場合に補償が受けられるのか、どのような場合に補償対象外となるのかを把握しておくことが非常に重要です。
不明な点があれば、加入している保険会社に問い合わせて確認することをおすすめします。
台風で被害を受けた車の主な対応方法

台風によってお車が被害に遭われた場合、その後の対応は、被害の状況や車両の状態によって大きく異なります。主な対応方法としては「修理をして乗り続ける」か「廃車にする」かの2つが考えられます。
そこで、それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。
修理する場合
お車が台風による被害を受けた際、修理を選択するケースは少なくありません。
しかし、修理には費用がかかり、また、被害の程度によっては修理が困難な場合もあります。適切な判断をするためには、以下の点を考慮することが大切です。
修理の判断基準
修理をするかどうかは、以下の要素を総合的に考慮して判断すると良いでしょう。
- 被害の程度:
軽微な傷やへこみであれば修理が容易ですが、エンジントラブルや広範囲な浸水・水没、車体骨格の損傷など、重度の被害の場合は修理費用が高額になるか、修理自体が難しいことがあります。
特に、水没車は目に見えない電気系統の故障や、後々のカビ・異臭発生のリスクも考慮する必要があります。
- 車の年式と走行距離:
比較的新しく、走行距離も少ない車であれば、修理して乗り続ける価値が高いと言えるでしょう。しかし、年式が古く、走行距離も多い車の場合は、修理費用が車の時価額を上回ってしまう「経済的全損」となる可能性もあります。
- 修理費用の見積もり:
複数の修理工場やディーラーから見積もりを取り、修理にかかる費用を正確に把握することが重要です。この費用が、車両保険の適用範囲や自己負担額と見合っているかを確認します。
- 車両保険の適用可否:
ご加入の車両保険が台風による被害を補償対象としているかを確認します。保険が適用されれば、自己負担を抑えて修理することが可能です。
廃車にする場合
台風による被害が甚大で修理が困難な場合や、修理費用が車の時価額を大幅に上回ってしまう「経済的全損」と判断される場合、廃車を選択することになります。
廃車は、単に車を捨てるだけでなく、適切な手続きを行うことで税金や保険料の還付を受けられる可能性があります。
廃車の判断基準
以下のような状況では、廃車を検討することをおすすめします。
- 修理不能なほどの損傷:
エンジンが完全に水没して動かない、車体骨格が大きく歪んで走行が危険、火災が発生して原型を留めないなど、物理的に修理が不可能な状態。
- 経済的全損:
修理費用が、同じ年式・車種の中古車の市場価格(時価額)を大幅に上回る場合。特に年式の古い車や走行距離の多い車は、修理費用が時価額を超えやすくなります。
- 安全性の問題:
たとえ修理が可能であっても、水没車の場合は、電装系の不具合が後々発生するリスクやカビや異臭が完全に除去できない可能性があり、安全性や快適性が損なわれると判断される場合。
※廃車に関して詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
「廃車買取に必要な手続きは?流れと注意すべき4つのポイント」
「廃車の基準はどこにあるの?チェックするべき5つのポイント」
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よくある質問
Q.台風で水没した車は修理できますか?
水没の程度によりますが、電装系やエンジンに深刻なダメージがある場合は修理費用が高額になり、廃車を選ぶケースが多いです。
Q.台風被害に遭い、動かなくなった車も引き取ってもらえますか?
はい。エンジンがかからない車や水没車でも、鉄資源や部品としての価値があるため、廃車買取業者が対応可能です。もちろん「困った車買取り専門®船橋店」でも対応させていただきます!
Q.台風で廃車になった車を手続きするのは大変ですか?
個人で行うと書類や陸運局への届け出が必要ですが、「困った車買取専門®船橋店」に依頼していただければ代行いたしますので、スムーズに廃車手続きが完了します。
まとめ
台風は、私たちの生活に甚大な影響をもたらす自然災害ですが、特に愛車が被害に遭ってしまった際には、大きな不安を感じられることでしょう。
被害の状況は多岐にわたりますが、ご自身の車の状態を冷静に把握することが、その後の適切な対応へと繋がる一歩となるでしょう。
その上で、「修理が可能か」あるいは「廃車にするべきか」という二つの選択肢を検討することになります。
もし、修理が困難であったり、費用が見合わないと判断されたりして、廃車をご検討されるのであれば、ぜひ「困った車買取り専門®船橋店」へご相談ください。
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