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車のダッシュボードから「ジジジ」と異音がする原因|対処法と修理費用の目安

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車のダッシュボードから「ジジジ」と異音がする原因|対処法と修理費用の目安

運転中にダッシュボード付近から突然「ジジジ」という異音が聞こえてくると、「どこか故障してしまったのではないか」「このまま走り続けても安全なのか」と不安を感じるものです。車から発生する異音にはさまざまな原因がありますが、特にダッシュボード周辺から聞こえる場合は、すぐ裏側に配置されている機器や機械部品のトラブルが考えられます。

本記事では、車のダッシュボードから「ジジジ」と異音がする原因をはじめ、自分でできる簡単な確認方法、修理に出す際の費用目安、そして修理するか乗り換え(廃車)を検討するかの判断基準について詳しく解説します。異音の正体を大まかに把握し、今後の適切な対処を検討するための参考にしてください。

車のダッシュボードから「ジジジ」と異音がする主な原因

車のダッシュボード周辺から「ジジジ」という連続した小さな異音が発生している場合、まずは車内の空調(エアコン)システムに関連する部品の不具合が疑われます。ダッシュボードの内部には、エアコンの風を送り出すためのモーターや、温度・風向きを調節するためのさまざまな機械部品が密集して配置されています。そのため、エアコンのスイッチを入れたタイミングや作動中に異音が鳴り始めるケースが非常に多く見られます。

エアコン関連(ブロアモーター・アクチュエータ)の不具合

エアコンシステムの中で「ジジジ」という異音の発生源になりやすい代表的な部品は、「ブロアモーター」と「エアミックスアクチュエーター」の2つです。

ブロアモーターのゴミ詰まりや軸受けの摩耗
ブロアモーターは、エアコンの風を車内に送り出すための扇風機のような役割を持つ部品です。多くの車種では、ダッシュボードの奥、主に助手席のグローブボックス裏付近に設置されています。

よくある原因は、落ち葉やホコリのゴミ詰まりです。外気とともに侵入した小さなゴミがエアコンフィルターをすり抜けてファンに接触すると、回転に合わせて「ジジジ」「チチチ」という擦れる音が出ます。経年劣化で軸受けが摩耗し、回転軸がブレて同じような音が出ることもあります。風量を強くすると音も大きく・速くなる場合は、ブロアモーターが原因の可能性が高いといえます。

エアミックスアクチュエーターのギア欠け
エアミックスアクチュエーターは、冷風と温風の割合を調整して、設定した希望の温度にするための小型モーター部品です。この部品の内部には、動きを制御するための小さな樹脂製のギアがいくつも組み込まれています。

長期間の使用でこの樹脂製ギアが欠けたり摩耗したりすると、ギア同士が噛み合わずに空回りし、プラスチックが弾かれるような「ジジジ」という連続音が発生します。エアコンの温度設定を変更した直後や、エンジンをかけた直後(システムが自動で初期位置を調整する際)に鳴りやすいのが特徴です。風の吹き出し口を切り替えるモードアクチュエータも同じ構造のため、同様の異音が出ることがあります。

どちらもダッシュボードの奥にあるため、運転席や助手席では「裏側から鳴っている」ように聞こえます。エアコンのスイッチや風量・温度を操作したときに音が変化するかどうかで、原因が空調システムかどうかを大まかに切り分けられます。

電気系統やリレー・配線トラブルによる「ジジジ」音

エアコン以外では、ダッシュボード内部の電気部品や配線の接触不良が原因で「ジジジ」と鳴ることがあります。裏側には、車のさまざまな機能を制御する配線や小さな電気部品が密集しています。

特に、ウインカーを出したときやワイパーを動かしたとき、またはライトを点灯させたときなど、特定の電装品を作動させたタイミングで「ジジジ」と鳴る場合は、電気系統に何らかのトラブルが起きている可能性が高いと考えられます。

リレーのチャタリングや配線の接触不良

電気系統の異音の代表的な原因として挙げられるのが、「リレー」と呼ばれる部品の不具合と、配線の接触不良です。

リレーとは、小さな電力で大きな電力をコントロールするためのスイッチのような役割を果たす部品です。正常な状態であれば、スイッチが入るときに「カチッ」という小さな音が鳴る程度ですが、部品の劣化や電圧の不安定さが原因で、内部の接点が非常に細かい間隔で開閉を繰り返してしまうことがあります。この現象は「チャタリング」と呼ばれ、高速でスイッチがオン・オフを繰り返すことで「ジジジジ」という連続した異音を発生させます。

また、配線のトラブルも無視できません。車の走行による長年の振動や経年劣化によって、配線を保護している被膜が破れたり、部品同士を繋ぐコネクタ部分が緩んで接触不良を起こしたりすることがあります。

接触不良が起きている部分に電気が流れると、火花(スパーク)が発生し、「ジジジ」「バチバチ」といった異音が聞こえるケースがあります。スパーク音は単なる耳障りな音というだけでなく、放置すると周囲の樹脂部品を溶かしたり、最悪の場合はショートして車両火災に繋がったりする恐れもあるため、非常に危険なサインと言えます。

異音が発生するタイミングによって、疑われる箇所はある程度絞り込むことができます。

  • ウインカーやハザードランプの作動時:ウインカーリレーのチャタリングや寿命が疑われます。
  • ワイパーの作動時:ワイパーモーターを制御するリレーや、関連する配線の接触不良が考えられます。
  • エンジンをかけた直後や走行中に常に鳴る:オーディオ周辺の配線、メインハーネス(配線の束)のショート、コネクタの緩みなど、広範囲の点検が必要です。

電気系統の異音は外から見えない内部で進行するため、目視で原因を特定するのは困難です。焦げ臭いにおいがする、オーディオやメーターパネルの照明がちらつくといった症状を併発している場合は、重大な電気トラブルの可能性があります。

なお、特定の車種においてリレーや配線の不具合が多発している場合、自動車メーカーからリコール(回収・無償修理)が発表されているケースもあります。ご自身の乗っている車が対象かどうかは、国土交通省のリコール情報検索から確認できます。いずれにしても、電気系統の異音は自然に直ることはないため、異常を感じたら早めにプロの整備士に点検を依頼することをおすすめします。

異音の発生源を自分で確認・切り分ける方法

車内の異音の発生源を自分で確認・切り分けている様子を表したイラスト

整備工場に持ち込む前に、どのような状況で「ジジジ」と鳴るのかを自分で確認しておくと、原因の特定がスムーズになります。

確認は必ず駐車場などの安全な場所に停車して行ってください。運転中に音の出どころを探すのは前方不注意となり危険です。走行中の振動があるときだけ鳴る場合は、同乗者に聞き取ってもらうか、ドライブレコーダーの録音を後から聞き返す方法が有効です。

安全が確保できたら、以下の操作を一つずつ行い、音の変化を確かめます。どの操作で異音が出る・消えるかを切り分けると、原因箇所を大まかに絞り込めます。

確認する操作「ジジジ」と鳴る・音が変化する場合に疑われる箇所
エアコンの風量を変更するブロアモーター(送風ファン)への異物混入、部品の劣化
内気・外気の切り替えを行うフラップ(風向き調整板)を動かすモーターやギアの不具合
オーディオやナビの電源を入れる内蔵ドライブの作動音、冷却ファン、配線ノイズ
エンジン始動・キーONにするリレー(電気回路のスイッチ)の作動音、配線の接触不良

エアコンは、風量を弱から強へ変えて音の大きさが変わるかを確かめます。風量に連動して大きくなるならブロアモーター周辺、内気・外気の切り替え時に鳴るなら風の通り道を切り替えるモーターやギアの劣化が疑われます。

オーディオやナビが原因かを切り分けるには、電源を完全にオフにします。音が止むなら、ナビ内部の冷却ファンやディスクの読み込み音、スピーカー配線の接触不良によるノイズが疑われます。シガーソケットに挿した充電器やFMトランスミッターが電波干渉を起こしている場合もあるため、一度すべて取り外して確認しましょう。

季節や時間帯による変化も判断材料になります。冬場の寒い時期や早朝にだけ鳴る場合は、ダッシュボード内部の樹脂部品が低温で収縮し、部品同士に隙間ができて振動しているケースも考えられます。

これらの手順で目星はつけられますが、ダッシュボード内部は配線と部品が複雑に入り組んでいます。無理にパネルを外すと、他の部品の破損やショートによる車両火災を招く恐れがあります。ご自身での確認は「操作による音の変化を確かめる」までにとどめ、点検・修理は整備工場へ依頼してください。

「ジジジ」という異音を放置するリスクと危険性

「まだ普通に走れるから大丈夫だろう」と異音を放置するのは危険です。異音は車からの警告サインであり、乗り続けると深刻な故障につながる恐れがあります。ここでは、放置した場合の具体的なリスクを解説します。

たとえばブロアモーター付近にゴミや落ち葉が入り込んで鳴っている場合、異物を取り除くだけで解決する軽微なトラブルです。しかし鳴ったまま使い続けると回転部分に抵抗がかかり続け、モーターが焼き付いて完全に故障することがあります。そうなると清掃では済まず部品の交換が必要になり、修理費用は数万円単位に跳ね上がります。

さらに重大なのが、電気系統のトラブルによる発煙や車両火災です。ダッシュボードの奥には、ナビやエアコン、各種センサーを制御する配線とリレー(スイッチの役割を果たす部品)が密集しています。接触不良や被膜の劣化、リレーの故障が原因で鳴っている場合、放置すると漏電やショートを引き起こす可能性があります。

ショートが発生すると、周辺の樹脂部品が熱で溶けて発煙したり、最悪の場合は車両火災に発展したりする恐れがあり大変危険です。国土交通省も車両火災事故の事例として電気配線のショートや点検整備の不足を挙げ、日常的な点検の重要性を呼びかけています。電気系統のトラブルは目に見えない場所で進行するため、「ただの音だろう」と甘く見てはいけません。

このように原因は軽微なものから命に関わるものまで幅広く、外から見ただけでは判断がつきません。早期に特定できれば清掃や安価なリレー交換で済むことも多いため、気づいた時点でディーラーや整備工場へ点検を依頼してください。

異音の修理費用の目安と依頼先の選び方

車のダッシュボード周辺から聞こえる「ジジジ」という異音の原因がある程度特定できた場合、そのまま放置せずに修理を検討することになります。修理にかかる費用は、交換が必要な「部品代」と、作業に対する「工賃」の合計で決まります。ここでは、2026年時点での一般的な費用の目安と、修理を依頼する業者の選び方について詳しく解説します。

部品別の修理費用相場(2026年時点の目安)

原因となる部品ごとの費用の目安は以下の通りです。車種や部品のグレード、依頼する業者によって価格は変動するため、参考値としてご覧ください。

交換・修理が必要な箇所修理費用総額の目安(部品代+工賃)
ブロアモーター(送風機)の交換約15,000円〜50,000円程度
エアコンのアクチュエータの交換約10,000円〜25,000円程度
リレー・配線関連の修理約5,000円〜15,000円程度

エアコンの風を送り出すブロアモーターや、風向きを調整するアクチュエータの故障であれば、部品代と工賃を合わせて数万円程度で収まるケースが多いです。また、電気系統のリレー交換のみであれば、比較的安価に済むこともあります。

注意が必要なのは「ダッシュボードの脱着」が発生するケースです。部品が奥深くにある車種では、小さな部品を一つ交換するためにダッシュボード全体を取り外すことになり、作業に半日から1日以上かかることも珍しくありません。部品代が安くても工賃が数万円単位で上乗せされ、総額が高額になります。

修理費用は、どこに依頼するかによっても大きく変わります。主な依頼先として「ディーラー」と「一般整備工場」が挙げられ、それぞれに異なる特徴があります。

ディーラーの利点は、そのメーカーの車に対する専門知識と安心感です。確実に純正部品で修理してくれます。メーカー保証の対象期間内(新車購入から数年以内など)であれば無償修理を受けられる可能性があるため、まずは相談してみるのが得策です。ただし保証期間外の実費修理では、工賃や部品代が比較的高めになる傾向があります。

一方、一般整備工場(街の車屋さんや修理専門店など)はディーラーより工賃が安いことが多く、予算に合わせた柔軟な対応が魅力です。「費用をなるべく抑えたい」と伝えれば、リビルト品(使用済みの部品を分解・洗浄し、消耗品を交換して再生した部品)や社外品を活用した提案を受けられる場合もあります。

依頼前には必ず見積もりを取りましょう。とくにダッシュボードの脱着が必要かどうかで費用が大きく変わるため、「何が原因で、どの部品を交換し、工賃がいくらかかるのか」を明確にしてもらうことが重要です。見積もりが高額な場合や、年式が古く走行距離も多い車の場合は、修理して乗り続けるか、乗り換え・廃車にするかの判断が必要になります。

修理か乗り換え(廃車)かを判断する分岐点

修理か廃車かを天秤で比較するイラスト

ダッシュボード奥の異音修理は、部品の場所によっては高額になります。風向きを調整するフラップモーターや奥深くの配線トラブルが原因の場合、ダッシュボード全体を取り外す「脱着作業」が不可欠で、部品代が数千円でも工賃だけで数万円から十数万円にのぼることも珍しくありません。

このように修理費用が高額になる場合、そのまま修理を依頼するか、あるいは車を乗り換える(廃車にする)かの判断が求められます。その際の重要な基準となるのが、「修理費用と現在の車両価値のバランス」です。もし修理見積もりの金額が、現在の愛車の査定額(買取相場)を上回ってしまうようであれば、経済的な観点から乗り換えを検討する合理的なタイミングといえます。

年式や走行距離も判断材料です。初度登録から10年以上、または走行距離10万キロを超える「過走行車」は、ダッシュボード周辺以外にエンジン周りや足回りの劣化も進んでいます。今回の異音を直しても、すぐにオルタネーター(発電機)やエアコンコンプレッサーなど別の高額部品が寿命を迎え、維持費が高騰するリスクがあります。

具体的には、以下のような条件に当てはまる場合、修理よりも乗り換えや廃車を視野に入れることをおすすめします。

  • ダッシュボード周辺の修理見積もり額が、車の現在の価値(買取相場)を上回っている
  • 初度登録から13年以上が経過しており、自動車税(種別割・都道府県税)や自動車重量税(国税)の負担が大きくなっている(自動車税を止める廃車はいつまで?2月が重要な理由もあわせてご覧ください)
  • ダッシュボードの異音だけでなく、エアコンの効きが悪い、エンジンの振動が大きいなど、他の不具合を併発している
  • 近い将来に車検を控えており、修理代と合わせてまとまった出費が予想される

複数該当する低年式車・過走行車では、修理を続けても別のトラブルが次々と発生する可能性が高く、手放す方が長期的な出費を抑えられるケースが少なくありません。

乗り換えや処分を決断した場合は、ディーラーでの下取りだけでなく、買取専門店への査定依頼や、状態に応じた廃車買取サービスの利用も検討してみましょう。売却や処分に向けた具体的な流れ、必要書類の準備などについては、廃車買取に必要な手続きは?流れと注意するべき4つのポイントでも詳しくご紹介しています。愛車の状態と今後の維持費を冷静に見極め、ご自身にとって最も納得のいく選択をしてください。

車のダッシュボードからの異音に関するよくある質問

車のダッシュボードからの「ジジジ」という異音に関して、ユーザーから多く寄せられる疑問に回答します。

Q. エンジンを切ってもダッシュボードからジジジと音がするのはなぜですか?

エンジン停止後も、カーナビの冷却ファンやエアコンの風向きを調整するモーター、各種リレーなどの電気系統がしばらく作動していることがあります。通常は数分で自然と音は止まります。しかし、長時間「ジジジ」と鳴り続けている場合は、配線のショートやリレーの故障が疑われます。放置するとバッテリー上がりの原因になるため、早めに整備工場で点検を受けてください。

Q. ジジジという異音は車検に通りますか?

異音が発生していること自体で、直ちに車検に落ちるわけではありません。ただし、異音の原因が保安基準に適合しない故障である場合は不合格になります。たとえば、安全走行に支障をきたす電気系統の異常や、メーターパネルの警告灯が点灯するようなトラブルが隠れているケースです。車検では、国土交通省が定める道路運送車両の保安基準を満たしている必要があります。不安な場合は、車検前にプロの目で原因を特定してもらうことをおすすめします。

Q. 走行中のみジジジと鳴る場合、足回りの故障の可能性はありますか?

はい、可能性は十分にあります。運転席ではダッシュボード付近から聞こえるように感じても、実際は足回りからの振動音が車内に共鳴しているケースは珍しくありません。たとえば、ホイール周りのベアリング劣化やブレーキパッドの摩耗により「ジジジ」といった摩擦音が発生することがあります。停車中には鳴らず、走行中や特定の速度域でのみ音がする場合は、足回りの重大なトラブルも視野に入れ、安全のために早急な点検を依頼してください。

まとめ:車のダッシュボードからの「ジジジ」という異音は早めに点検を

車のダッシュボードから「ジジジ」と異音がする場合、エアコン関連のモーターや電気系統のトラブルなど、さまざまな原因が考えられます。

多くはブロアモーターへのゴミの噛み込みや、リレーの接点不良が原因です。音が小さくても放置すれば、エアコンが効かなくなったり、配線のショートによる発煙など重大なトラブルに発展したりする恐れがあります。気になったらできるだけ早く整備工場やディーラーで点検を受けてください。

修理が必要になった際は、まず見積もりを依頼して費用感を把握しましょう。部品の清掃やリレー交換だけで済めば比較的安価ですが、ダッシュボード全体の脱着を伴う場合は工賃を含めて高額になりがちです。年式が古く走行距離が多い車であれば、将来の維持費も考慮し、乗り換えや廃車も選択肢に含めて検討することをおすすめします。

異音は車からの重要なサインです。安全で快適なドライブを続けるためにも、自己判断で放置せず、早めの対処を心がけてください。

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